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原価低減と原価統制

1.原価低減・原価統制とは

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原価低減・原価統制は、コストダウンの基本的な考え方です。 ヒアリングするうえで、単にコストダウンといっても、どこをどのように検討するのかを会話からキャッチしないといけません。 それぞれの考え方は、「詳細」をご参照ください。
原価低減・原価統制について、説明すると以下のようになります。
なお、間接資材という言葉もありますが、それは直接資材以外の経費購買対象となる工具、装置、保安資材、消耗品、補修用品・部材、燃料等をいいます。 間接資材は直接資材と違って、変更してもその製品などに及ぼす影響は少ないため切替えが行いやすいでしょう。

2.原価低減を切り口にアプローチする

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仕入値の交渉や電気代、ガス代、水道代の節約や出張削減など経費削減の状況をヒアリングしてみましょう。 アプローチとしては、通常勘定科目ごとにかかっている費用で、金額の大きなものからチェックしていくことでしょうが、人件費や減価償却費など簡単にダウンできないものもあります。 また、あまりにコストダウンを図ると支障の出るものもありますので注意が必要です。 詳しくは、「詳細」をご覧ください。
各社取り組んでいるでしょうが、コストダウンで事業上支障の出る可能性があり、逆に経営課題になってしまう例が以下となります。発見したら状況を確認し、アドバイスしましょう。 ・人件費削減は希望退職やリストラが一般化したが、組織の戦力ダウン及び必要な人材までの流出しで長期的には組織の健全性を毒してきたケースは少なくない ・宣伝広告費削減は、長期的視点(先々の売上など)を犠牲にする ・新規投資を控えることや、固定資産の除去は長期的成長に支障をきす ・製造業などだと原材料費は、製品のクオリティに直結する ・電気代・ガス代・水道代の節約や出張削減はやっているが度が過ぎると社内環境悪化、機会損失 ――このように、原価低減は注意も必要です。

3.原価統制を切り口にしたアプローチ(トーク例)

「原価統制の視点」でのコストダウン提案は以下のように行うことができます。

担当者

よくあちらの機械の業者が来られて、工員の方々が作業が止まっているようですが…

社長

そうなんだよ。古い機械を修理しながら使っているからね

担当者

設備の刷新は大変かもしれませんが、修理の間は工員の方が作業をストップしています。仮に時給1,000円×5名×1時間が、月に2回あると10,000円、1年で120,000円。他、機械の修理・メンテナンス費もかかってますね?

社長

そう考えると結構かかっているね

担当者

仮に最新の機械を設備資金で入れ替えて生産性を上げた場合、これまでのロスの人件費・修理代も加味したら、そんなに毎月返済も負担ではないのではないですか? むしろ、受注拡大のチャンスになりませんか?

実際の設備資金額や返済期間、ロスと考えられる人件費や修理費などをトータルで加味する必要がありますが、このようなアプローチは原価統制の1つの提案方法といえます